「スラム」という言葉すら、
日本では聞き慣れない言葉です。
橋の上からの写真を見ると、たくさんの杭が海から突き出ているのがわかります。
数ヶ月前までここには、海の上に家がびっしりとひしめきあって、建っていました。
それが今はほとんど見られません。
全て焼けてしまったそうです。
フィリピン政府は、数年以内に街からスラム街をなくす目標を立てています。
それ自体はいいことかもしれませんが、
そこに住んでいた人たちは強制退去を勧告され、
山岳地域へ移り住むということが起こっているようです。
立退勧告を聞かないと、何者かに放火されるというのが相次いでいるらしく、
ここも漏電かもとは言っていましたが、実際は・・・ということらしいです。
全て木で作られており、密集して立っているので、火は一瞬で全てを焼き尽くします。
それでも、ここにいる人は
みんな笑顔です。
家がなくなって、持ち物がなくなっても、家族が一緒にいるから。
フィリピン人の国民性もあると思いますが、
何にしても実際に現場に来ないとわからないことしかないなと改めて気づきました。
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